まさか自分がオタクになるとは…アイドル好きの彼女
最初は「アイドルのライブなんて、ただ若い子のお遊戯会。需要はオタクでしょ?」なんてちょぴり外では言えないような気持ちで興味がなく。
冷めた目で町の広告やテレビ、雑誌のグラビアを眺めていた。
そんな中「女性アイドルのファンである彼女」ができた。これは否定的なこともいえないし嬉しそうに好きなアイドルを語る彼女にアイドルは興味ない…なんて言えるわけもなく。
ライブDVDや30分ほどのテレビ番組を一緒に見ていると、1人の女の子が自分のなかのアイドルのイメージとちがい、目をひきました。
甲高い声でぶりっ子しているのがアイドル。その間逆のハスキーボイスにあっけらかんとしたキャラクター、周りのアイドルに慕われている姿。
自然とその子に目が行き、名前やプロフィールをいつの間にか知っていました。こちらが聞いてもいない解説を彼女がしてるのを聞いていたんですね(笑)
彼女も気に入った子がいる!と気づき、彼女がライブに行けばその子のグッズを買ってきてくれました。
いつの間にかそのアイドルのライブには同行し、けれどそこは初参戦。盛り上げ方が分からず周りのを見つつ腕を振って、周りが推しメン(自分が好きな
アイドルのメンバー)の名前を叫ぶ時は自分も唯一名前と顔が一致する好きなアイドルの名前を叫んでいました。前はオタク…なんてちょっと見下していたのは事実なのに、完全に染まっていきました。
ライブでの高揚感は忘れられません。アイドルはその子のダンスや歌の練習風景、下積み時代の涙など完全ノンフィクションで残っています。見てしまえばもう親の境地?(笑)
応援する気持ちと共感の気持ちで感情を揺さぶられます。
アイドルという夢を追いかけ続けて頑張る姿を見るとなぜかリフレッシュしている自分がいて「さて、俺も頑張るか!」なんて若かった頃の、青くさい感情がこみ上げてきます。それが嫌ではなく、不思議と笑みがこぼれます。
差別的な見方をされるアイドルを、まっすぐ好きだと公言する彼女と出会って、一緒にアイドルを応援するなんて思ってもみませんでした。
どこかに忘れてきた気持ちを思い出させてくれた彼女たちに感謝です。
オタクなファンの友達も少なからずできて、世界が広がっていくのを感じます。